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近視は遠くを見たとき、ピントが網膜より手前に結ぶため、近くは見えますが、 遠くはぼやけてしまいます。
近視の原因はよくわかっていないのですが、 遺伝的要因と環境的要因があるといわれております。
眼鏡・コンタクトレンズなどを用いて行われるのが一般的です。
遠視はピントが網膜の後ろで結ぶため、遠くも近くもぼやけてしまいます。
こどもの場合、 調節力が強いため遠視があってもさほど気にはならない場合もありますが、 成人になって調節力の低下とともに遠くも近くも視力が落ちてしまい、 眼精疲労を訴えるケースが出てくることがあります。 この場合、目が疲れやすく、集中できないため、 仕事の能率が上がらなくなってしまう事もあります。
こどもの場合、強い遠視に対して、眼鏡・アイパッチ治療を行うことがあります。
眼鏡・コンタクトレンズなどを用いて行われるのが一般的です。
乱視の原因は主に角膜と水晶体が歪んでいるため、ピントがあわない状態です。
また乱視は近視や遠視の目にも起こります。
多くの乱視は眼鏡・コンタクトレンズで矯正します。
アレルギーとはある特定の物質 (抗原) に対して、 身体が過敏に反応して炎症 (免疫反応) が起こることを言います。
アレルギーの原因物質をアレルゲン (抗原) といい、
スギ、ヒノキなどの花粉が有名ですが、
その他にはハウスダスト (家の中のダニ、カビ、ほこり、ヒト・ペットのふけなど) 、
コンタクトレンズの汚れなどがあげられます。
日本では全人口の約15%の人がアレルギー性結膜炎を有しているといわれております。

アレルギー性結膜炎の症状としては目、まぶたのかゆみ、結膜の充血、 浮腫、涙などがあり、かゆみで目をこすったりしていると、 目 (角膜) にキズがついて異物感、痛みなどを訴えたり、 まぶたが腫れてしまったりしますので そうならないうちに早めに眼科を受診していただくことをおすすめします。

アレルギー性結膜炎の治療ですが、 かゆみの元となるヒスタミンを出しにくくさせる抗アレルギー点眼液が第一選択となりますが、 症状がひどい場合には非ステロイド系点眼液やステロイド点眼液を併用する事があります。 ステロイド点眼液は適切に使用すればとても優れた薬ですが、 副作用に緑内障 (眼圧の上昇) 、易感染症などが現れることがありますので、 ステロイド点眼液を使用中は眼科医による定期的な検査 (眼球表面・眼圧など) が必要です。


ドライアイになると涙の量が減るため、 目に入ってきた花粉などのアレルギー物質 (アレルゲン) を涙で洗い流すことが難しくなり、 目にアレルゲンがたまって炎症 (アレルギー性結膜炎) が起こりやすくなります。
またアレルギー性結膜炎があると、炎症によって目の表面がダメージを受け、 結膜から産生されるムチンなどの目の表面を潤す涙の成分が不安定となり ドライアイを引き起こしやすくなります。
このようにドライアイとアレルギー性結膜炎とは相互に関係があるため、 両者を同時に治療することが必要になることがあります。
はやり目 (流行性角結膜炎) とは、結膜にアデノウイルスが感染し、 激しい充血・眼脂・なみだなどを伴う、強い感染力をもつウイルス性の結膜炎です。
アデノウイルスに感染した結膜は約1~2週間の潜伏期を経て、
結膜充血・目ヤニ・なみだ・まぶたの腫れなどの症状が急激に出てきます。
発熱や耳のリンパ節が腫れてくることもあります。
症状が強い人はまぶたの裏の結膜に偽膜という白い膜ができ、
放置すれば眼球とまぶたが癒着してしまうことがあるので、
偽膜を除去する必要があります。
やっかいなのは、感染力が非常に強く (接触感染) 、
症状が出てから約1~2週間は他の人にうつす可能性があるので、
他の人にうつさないようにしなければなりません。
人から人へ、さらに、はやり目 (流行性角結膜炎)
の人が触った物を他の人が触って目をこすったりしても感染します。
アデノウイルスは熱や紫外線に弱いですが、
室内での放置で2週間以上生存すると言われております。


はやり目を疑ったら、アデノウイルス抗原検査キットで検査を行うことがあります。 15分ほどで判定します。
ウイルスそのものを退治する薬はありませんが、 二次感染予防のために抗生剤の点眼や、 炎症を抑えるためにステロイド点眼液や非ステロイド点眼液を使用します。
充血・目ヤニが治まって来たころに、角膜に点状の混濁が生じて (ウイルスによるアレルギー反応) 放置しておくと視力障害が生じるので、 しばらくは眼科での通院 (ステロイドの点眼治療) が必要なことがあります。

手を流水でよく洗いましょう。 石鹸・イソジン・エタノールなどを併用すればさらに良いでしょう

医師の許可があるまで、 学校・幼稚園・保育園・職場は休みましょう

タオルや洗濯物は家族のものと別々にしましょう

人混みへ行くのは避けましょう
結膜に細菌 (黄色ぶどう球菌・肺炎球菌・インフルエンザ菌など)
が感染して起こる結膜炎です。
風邪を引いているお子さんなど体力の落ちている時に感染をおこしやすくなります。
目ヤニ (黄緑色で粘着性のある膿状) ・充血・異物感・なみだなど

眼脂培養で病原菌を特定します。
抗生剤の点眼を使います。
治療が適切な場合、約1~2週間で治癒します。
感染力はウイルス性結膜炎と比べると強くはないですが、
体力の落ちている方や乳幼児の方には注意を払いましょう。
ものもらいは正式には麦粒腫 (ばくりゅうしゅ) と霰粒腫 (さんりゅうしゅ) に分けられます。
地域によって名前が異なり「めんぼ」「めばちこ」などと呼ばれることもあります。
麦粒腫はまぶたのふちや内側の脂腺 (マイボーム腺)
がブドウ球菌などの細菌によって感染をおこし、
まぶたの腫れ、痛み、目ヤニなどを伴う急性感染症です。
放置しておくとまれですがまぶた全体が化膿し重症化する (ほうかしき炎)
事がありますので注意が必要です。

最初はまぶたの一部に赤み、痛みが出現します。 だんだんまぶたの腫れが目立つようになり、痛みも増してきます。 目ヤニも出現し、腫れた部分に白い点 (膿点) が出現することもあります。 さらに進行すると膿点が皮膚を突破して破裂し、膿みが出てくることがあります。
麦粒腫の治療は抗生剤の点眼、内服で治療します。
膿点があればそれを針などで穿刺・切開を行い、膿みを出すこともあります。
まぶたを清潔に保ち、なるべく触らないようにして、早めに眼科へ受診してください。
涙の表面はすぐに蒸発しないように微量の油分を含んでおります。 まぶたの中にあるマイボーム腺はこの油分を分泌します。 何らかの原因でマイボーム腺の出口がつまって、中に油分がたまり、 慢性的な炎症が起きた結果、肉芽腫というかたまりができます。 このかたまりを霰粒腫といいます。
症状はまぶたの腫れ・異物感です。
通常、無痛ですが、感染などが合併すると炎症を伴い、
まぶたの赤み・痛みが生じます。 (化膿性霰粒腫)
通常、抗生剤やステロイドの点眼液・眼軟膏を使用します。
切開することもあります。
マイボーム腺が詰まりやすい環境を避けることが大切です。
眼の中にある水晶体のタンパクが変性し白く濁ることを白内障といいます。

白内障の原因は加齢、糖尿病、アトピーなどの全身疾患、外傷、先天性、放射線、紫外線、 ぶどう膜炎、ステロイドなどがありますが、ほとんどが加齢によるものです。

症状としては、視力低下、目のかすみ、まぶしさ、二重にみえる (特に片目で物をみると) などさまざまな症状があります。

白内障の治療としては、点眼、内服、手術がありますが、
点眼、内服では白内障の進行をある程度遅らせる治療となり、
症状の改善や視力を回復させることは出来ません。
白内障が進行して日常生活が不自由になれば、濁った水晶体を取り除き、
眼内レンズを挿入する白内障手術が一般的に行われております。

視力が低下して仕事・日常生活に支障がある。

外ではまぶしくて、見えづらい。

視力が0.7以下になって、 普通自動車運転免許の更新が出来ない。
白内障手術は濁った水晶体を超音波装置で粉砕、吸引し (超音波水晶体乳化吸引術)
眼内レンズを挿入する手術が一般的に行われております。
麻酔は局所麻酔ですが、術中、ほとんど痛みはありません。

眼球を切開し、水晶体の前嚢を切開する

濁った水晶体を超音波装置で粉砕・吸引する

インジェクターを使用し眼内レンズを挿入する
緑内障とは目の神経 (視神経) に障害が起こり、視野 (見える範囲) が狭くなったり、 部分的に見えなくなったりする病気です。

目の中には房水という透明な液体が角膜・水晶体などに栄養を与え、
絶えず循環しております。
この房水の循環が何らかの理由により流れが悪くなると目の中の圧力 (眼圧) が上昇し、
視神経を圧迫してダメージを与えてしまいます。
ダメージを受けた視神経は結果として視野・視力障害を引き起こします。
また眼圧が正常 (21mmHg以下) でも視神経が相対的に弱い場合、 視神経がダメージを受け、正常眼圧緑内障 (日本人はむしろこのタイプが多い) となる事がありますので注意が必要です。
日本人の40歳以上の20人に1人が緑内障と言われており、 わが国における失明原因の第一位にあがっております。
多くの緑内障は自覚症状 (視野障害) に乏しく、 何年もかけてゆっくりと視野が欠けていくため、 症状が自覚されたときには緑内障がかなり進行してしまっているケースも見受けられます。 そのため、眼科医による緑内障の早期発見・治療が重要となります。
残念ながら緑内障で欠けてしまった視野は元に戻すことができません。
そのため、緑内障の治療はこれ以上視野障害が進まないように眼圧を下げて、
視神経へのダメージを少なくする治療が一般的です。
薬物治療 点眼液・内服薬で眼圧を下げる治療
点眼液を使っても眼圧が十分に下がらなかったり、視野障害が進行する場合、 レーザー治療・手術治療を行います。
涙の量または成分の変化により、結膜や角膜などの目の表面を十分に保護できなくなり、 様々な症状がおきる病気です。
日本人のドライアイ人口は800~1000万人ともいわれ、 原因としてパソコン作業・細かい作業・読書 (まばたきの減少) 、 エアコンによる乾燥、コンタクトレンズの長期装用、アレルギー性結膜炎、 ストレスの増加、加齢などがあげられます。
眼が乾燥する・眼が疲れやすい・ゴロゴロする・ショボショボする・ 何となく目に不快感がある・重たい感じがする・眼が痛い・涙が出る・ かすむ・まぶしい・目がかゆい

などがあります。
ドライアイは全身疾患と関連していることがあります。
明るい所や青空を見ると、目の前にアメーバーまたは糸くず、 虫のようなものがぼんやりみえて、目をこすっても消えないようなことがあります。 この様な症状を飛蚊症 (ひぶんしょう) と言います。

眼球の中の硝子体という透明なゼリー状の物体の一部分に濁りがあると、
明るい光が網膜に届くときに影として写ります。これが飛蚊症です。
この濁りには生理的なものと病的なものがあります。


飛蚊症のほとんどは生理的なもので問題がないことが多いですが、 中には網膜剥離・硝子体出血・ぶどう膜炎など治療が必要なものがありますので、 飛蚊症がある方は早めに眼科で眼底検査を受けることをお勧めします。 また検査で問題がなくても年に最低1回以上は眼底検査を受けることが大切です。
などの症状があれば、早めに眼科へお越しください。
角膜感染症は角膜 (くろめ) に細菌やカビ (真菌) などのばい菌が感染し、 炎症が起こる病気です。
放置をしておくと、角膜潰瘍となり、角膜の内部まで炎症が波及して、 角膜が白く混濁して視力低下が生じ、重症例では失明に至ることがあります。
角膜の表面は比較的丈夫な構造をしており、また涙によって保護されているため、 ばい菌が触れただけでは感染はおこりません。
何らかの原因で、角膜にキズができてしまうと、 そこにばい菌が付着し感染を起こしやすくなります。 キズの原因としては、外傷 (砂が入る、目を枝で突く) ・コンタクトレンズ・ ドライアイなどがあり、角膜に付着するばい菌としては細菌・真菌・ ヘルペスウイルス・アカントアメーバーがあります。
目の痛み、ゴロゴロ感、充血、涙などがあります。

結膜下出血とは結膜の血管が切れて出血したもので、白目がべっとりと赤く染まります。
出血は通常、約1~2週間で吸収され、きれいな白目に戻ります。

無症状・違和感・異物感
原因不明のもの・くしゃみ・せき・飲酒・寝不足・月経・水中メガネの締めすぎなど

蒸しタオルで暖めると出血の吸収が促進されます。
繰り返す結膜下出血は全身疾患が隠れているかもしれませんので、
内科で調べてもらいましょう。
全身疾患・眼外傷・急性結膜炎から来たものは原疾患の治療が必要です。
糖尿病は日本では予備軍を含めると10人に1人といわれております。
糖尿病網膜症は糖尿病の三大合併症 (腎症・神経症) の一つであり、
成人の失明原因の第一位でもあります。
初期の段階ではあまり自覚症状はなく、気づかないうちに糖尿病網膜症が進行してしまい、
ある日突然、硝子体出血・網膜剥離を起こして失明の危機に至ってしまう事もあります。
なにより、糖尿病網膜症の早期発見・早期治療が大切です。
内科で糖尿病の加療をされている方は、
自覚症状がなくても必ず眼科で定期的に検査を受けてください。
血糖が高い状態が続くと、やがて糖が血管に障害を与えるようになります。
目の血管は細いので特に影響を受けやすく、血管がつまり、酸素不足になったり、
血管がボロボロになって、血管の壁から、血液中の成分が漏れ出たり、
出血を起こしたりします。
さらに進行すると、広い範囲で酸素不足となり、
異常な血管 (新生血管) が発生することがあります。
この新生血管はもろく出血しやすいため、硝子体出血の原因となります。
基本的な治療は、内科での血糖コントロールです。 しかし糖尿病網膜症がある程度進行してしまうと、 血糖のコントロールだけでは糖尿病網膜症の進行を防ぐことはできませんので 眼科での治療が必要です。